世界を回し続ける「ベアリング」とは
日本語では「軸受(じくうけ)」と呼ばれ、機械の回転部に必ず組み込まれています。
「bearing」の「bear」は「支える」の意味もあり、あらゆる軸の回転を支えます。
軸との摩擦によるエネルギー損失や発熱を減少させ、滑らかに回転させる効果もあります。
産業には必要不可欠な部品で、「産業の米(こめ)」とも呼ばれています。
基本的な構造としては、外輪(外側のリング)・内輪(内側のリング)・ボール(外輪と内輪の間に入る鋼球)またはローラー(円筒ころ)・リテナー(ボールやローラーの間隔を保つ保持器)からなる部品で構成されています。
(上図はイメージ画像です。ベアリング製品自体は滑らかに高速で回転し、強靭で耐久性に優れています。)
自動車とベアリング
自動車1台に使われるベアリングは100~150個と言われています。
エンジンや電動モーター、足回りのホイールベアリングやドライブシャフト、トランスミッションや冷却・空調システムなど回転運動や滑り運動のある部分には幅広く使用されています。
また、二輪車や他の乗り物などにもさまざまなベアリングが数多く使用されています。
身近なところにもベアリング
ベアリングは生活の中でも、目に触れないたくさんの所で活躍しています。
冷蔵庫や洗濯機等の部品として家電製品をはじめ、建設機械、航空機、新幹線等の車軸、発電用風車のプロペラ軸受、歩く歩道のコンベア内部、電動工具や監視カメラの回転部、医療で使用されるCTスキャン、パソコンのHDD、変わった所では遊園地の観覧車や子どもが遊ぶベイブレードにも使用されています。
はるか古代より、人類の進化・産業の発展と共に常に進化し、大小さまざまなベアリングが世の中で欠かせない存在となっています。
※実際には地球にベアリングは入っていません。
ベアリングと松阪精工
松阪精工ではベアリングが製品になるまでの製造工程の中で、組立される前の構成部品(部品:外輪/内輪)を加工しています。